サプリメントでカルシウムを効率的に摂取しよう

サプリメントでカルシウムを効率的に摂取しよう

ミネラルの種類(1)カルシウム

カルシウムが慢性的に不足している、乳製品が苦手、カゼインアレルギーの方、カルシウムが不足しがちな方にとってサプリメントは強い味方になります。サプリメントを選ぶコツや、注意すべき点をドクターの監修のもと解説します。

カルシウムを食事から摂ることが難しい方は、サプリメントを利用してみてはいかがでしょうか。

1.カルシウムは不足しがちな栄養素

カルシウムは食品から人体への吸収率が低い栄養素で、食品中の15%から50%しか吸収されないとされています。食品だけで必要量を摂取することが難しい栄養素です。

カルシウムが慢性的に不足している方は、カルシウムを含むサプリメントで補うという方法もあります。

2.カルシウムのサプリメントについて知っておきたいこと

サプリメントでカルシウムを効率的に摂取するために気をつけたい点をまとめました。

2-1.1日に必要とされるカルシウム摂取量

 日々失われるカルシウムは、糞便中に約100mg、尿中に約130咫汗で30喃喀个気譟合計260喙困錣譴觀彁擦砲覆蠅泙后D牡匹竜杣率を50%とすると、理論上は520咾寮歇茲蚤りることになります。

そのため、厚生労働省が推奨するカルシウムの所要量は、成人で600mg/日程度とされています。上限量は2500mgです。しかし、所要量とは、あくまで「必要最小量」です。健康レベルの維持には、800〜1000咫親は摂取したいところです。

 
また、妊娠中は、母体から胎児へ約30咾離ルシウムが移行します。出産後の母乳には約230咫親のカルシウムが分泌されます。そのため、妊婦は1200〜1500咾魍諒櫃鯡椹悗靴泙靴腓Α

閉経前期から10年くらいは、年に2〜5%という早さで骨量が低下していきますので、男性の必要量より500咾らい余分に摂取しておくとよいでしょう。

2-2.カルシウムと一緒にマグネシウムを摂る

 カルシウムを多く摂りすぎると、体内のマグネシウムが減少してしまいます。カルシウムとマグネシウムの比率は2:1がよいといわれています。そのため、サプリメントは、マグネシウムが一緒に配合されているものが理想的です。

しかし、現代のようなストレス社会では、マグネシウムは容易に失われ、マグネシウム不足傾向にあります。

カルシウムとマグネシウムの比率は1:1くらいが理想かもしれません。

2-3.ビタミンDはカルシウムの吸収に必須

カルシウムの吸収にはビタミンDが必須です。

一緒にビタミンDが配合されているサプリメントがおすすめです。

2-4.ミネラルは相乗効果が大切

ミネラルは他の栄養素と助け合って効果を発揮します。ミネラルの一種であるカルシウムも、他の栄養素がバランスよく配合されたマルチビタミン・ミネラルのサプリメントから摂ると効果的とされています。

少なくとも、マグネシウム・亜鉛・ビタミンDが一緒に配合されているものがいいでしょう。

3.カルシウムサプリメントは摂りすぎに注意

 栄養素を手軽に摂れるサプリメントを利用する場合は、摂取量に注意しましょう。

カルシウムは、上限量を超えるほど大量に毎日摂り続けると、腎結石などの生活習慣病の原因となります。

これを防ぐためには、マグネシウムを一緒に摂ることがおすすめです。マグネシウムは、カルシウムが本来あるべきでないところに蓄積すること(異所性沈着)を防ぎます。

 
また、血中のカルシウム濃度が高くなりすぎると、高カルシウム血症を引き起こすことがあります。高カルシウム血症の症状としては、のどの渇きや吐き気・腹痛・頻尿・便秘などがあり、あまりにひどくなると命にかかわります。

4.カルシウムサプリメントと相性がよくない薬

 カルシウムを多く含むサプリメントと一緒に飲むと不具合が起こる薬があります。一緒に飲まないよう注意しましょう。

チアジド系利尿薬、ジギタリス(強心薬)、テトラサイクリン、キノロン(抗生物質)、トロキシン、フェニトインなどは、カルシウムサプリメントとの飲み合わせがよくないとされています。


もし普段から常用している薬がある場合は、サプリメントを飲む前に必ずドクターや薬剤師に相談しましょう。サプリメントのパッケージやチラシなど、成分がわかるものを一緒に持って行くとより正確な判断ができます。

5.サプリメント以外にカルシウムを摂取する方法はあるの?

 体内に吸収されにくいカルシウムの吸収率をなるべく上げるための、効果的な方法を紹介します。

5-1.カルシウムの吸収率は食品によって異なる

 カルシウムは、食品からの吸収率が低い栄養素です。一番吸収率が高い牛乳や乳製品でも、約50%しか人間の体内に吸収されません。続いて小魚が約30%、野菜類が約15%となります。


牛乳や乳製品のカルシウムはどうして吸収率が高いのでしょうか。

それは、カルシウムの吸収を助ける乳糖や、リジン・アルギニンなどのアミノ酸が一緒に含まれているからです。牛乳が消化される過程で生成されるCPP(カゼインホスホペプチド)はカルシウムがリンと結合しないように作用し、カルシウムが吸収されやすい状態に保ってくれます。


つまり、乳製品は豊富なカルシウムと、それを吸収しやすくする成分とをあわせ持つ食品なのです。

牛乳や乳製品以外の食品からカルシウムを効率よく摂取するためには、一緒に食べる食品や調理法を工夫する必要があります。

では、カルシウムの吸収率を高めてくれる栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか。

5-2.カルシウムの吸収をよくしてくれるもの

カルシウムを豊富に含む食品を摂るときは、次の食品や栄養素を一緒に摂るようにしましょう。


・クエン酸

クエン酸は酢やレモン、りんごなどに含まれます。たとえば、サラダに酢やレモンの入ったドレッシングをかけると、野菜に含まれるカルシウムを効率よく摂取することができます。また、酢のものにわかめや小魚を入れることもおすすめです。


・良質なタンパク質

鶏のささみや魚介類、大豆製品なども、カルシウムの吸収をよくしてくれます。しかし、タンパク質の摂りすぎはかえってカルシウムを排出させてしまうので、食べすぎには注意しましょう。

 

5-3.カルシウムの吸収を悪くしてしまうもの

 

カルシウムの吸収を妨げるとされている、次の食品には注意しましょう。


・リン

リンは、肉類や加工食品、スナック菓子、冷凍食品、清涼飲料水に多く含まれます。リンを摂取しすぎると、吸収の妨げになったり、体の外に排出したりしてしまいます。カルシウムの吸収率がよい牛乳には、リンも多く含まれています。カルシウム摂取を牛乳だけに頼らず、他の食品も摂るよう心がけましょう。

現代の日本人は、特にリンを摂りすぎる傾向があります。スナック菓子や加工食品の食べすぎには注意しましょう。


・ナトリウム

梅干し、塩辛、カップラーメンなど、塩からいものに多く含まれるナトリウムも、摂りすぎると体内のカルシウムを排出してしまいます。


・シュウ酸

シュウ酸は、ほうれん草、タケノコ、チョコレートに多く含まれます。シュウ酸はカルシウムだけでなく、骨をつくる材料になるマグネシウムの吸収をも妨げてしまいます。


・フィチン酸

フィチン酸は穀類、豆類に多く含まれます。強い排出作用があり、カルシウムや他のミネラルと結合して吸収を阻害します。


・食物繊維

穀類や、海藻類の食物繊維の中には、カルシウムの吸収を阻害するものもあります。

6.カルシウムを効率よく摂取しましょう

 カルシウムは骨や歯の基になったり、興奮作用を抑える働きがあります。上手に生活にとり入れて、カルシウム不足にならないようにしましょう。また、ナトリウムやリンを多く含んだジャンクフード(スナック菓子など)は避けましょう。


[ 出典 ] 2017年5月11 ヘルスケア大学による

 


ネット販売のED治療薬「4割はニセ物」

 73歳で8人目の子供をもうけたロックスター、ミック・ジャガー氏ほどではないにしても“現役”にこだわるシニア・中高年層は多いようだ。インターネット通販には、こっそり若さを手に入れたい人たちを狙ったバイアグラなどED(勃起不全)治療薬の偽造品が蔓延。製薬会社の調査によると4割を占めるという。偽造品の服用には死を招くリスクさえある。「まずは医療機関の受診を」と製薬各社は強く呼びかけている。

 

1.プリンターのインクで着色

 国内で販売されているED治療薬は、バイアグラとレビトラ、シアリスの3種類の先発医薬品とジェネリック医薬品(後発薬)。服用するには、医師の処方箋が必要だ。ただ個人輸入も認められており、「こっそり手に入れたい」「病院に入るのを見られたくない」などといった理由でネットを通じて購入する人も多いという。

 

 そこで、ED治療薬を国内で製造販売するファイザーとバイエル薬品、日本新薬、日本イーライリリーの4社は昨年、通販サイトでED治療薬を実際に購入し鑑定した。

 国内のサイトから発注した45種類と、日本人が偽造品販売に関係する事件があったタイのサイトから発注した25種類を調べたところ、国内の35・6%、タイの48%が偽造品で、合わせても40%になることが分かった。

中国の偽造品製造現場はゴミが散乱する不衛生な場所も

 

 またファイザーの調査によると、中国の偽造品製造現場の1つはゴミが散乱する不衛生な場所だった。製造過程でプリンターのインクを混ぜて正規品の色に似せていた作業場も確認したという。同社は「流通経路での品質管理にも問題がある」とも指摘し、ホームページで現場の写真を公開するなどしている。

 

2.死の危険性も

 偽造品が蔓延する背景には、ED治療薬の市場拡大への期待がある。バイアグラの全世界での2015年の売上高は17億800万ドル(前年比1%増)。日本国内の動向についてファイザーの広報担当者は「シニア層となる『団塊の世代』はライフスタイルも若々しく、市場はこれからも広がる可能性がある」と話す。

 

 偽造品には、正規品の1・5倍の有効成分を含んでいるものや、一方で、ほとんど有効成分が含まれていないものもあるとされる。有効成分が多すぎると、頭痛やほてり、胃腸不良などの副作用が強く出る可能性もあるという。

 実際、各社の相談窓口にはネット購入した治療薬の服用者から「胸を圧迫されるような感じがし、首や背中に鈍痛が走るようになった」「服用を続けていたところ健康診断で不整脈が出た」などの相談が寄せられている。

 

 昭和大学藤が丘病院泌尿器科の佐々木春明教授は「これまで見つかった偽造品には、血糖降下剤を含むものもあった。糖尿病ではない人が服用して、低血糖による意識障害や死につながった事例も海外で報告されている」と指摘する。

そもそもEDの原因は?

 

3.EDの原因

 佐々木教授は「中高年のEDの場合、ほとんどが動脈硬化により陰茎に達する血液が不十分になることが原因」と解説。ED治療薬の効果がなかなか表れない人は動脈硬化の進行が疑われ、脳梗塞や狭心症、心筋梗塞のリスクも抱えている。「糖尿病や高血圧、脂質異常症、メタボリック症候群などの疾患を詳しく調べる必要もある」という。

 

 医師の診断抜きでネット購入した偽造品を服用した場合、効果が期待できないばかりか、隠れた病気を悪化させる恐れもある。

 若い人の場合、EDはほとんどが心因性、つまり「気持ちの問題」とされるだけに、佐々木教授は「偽造品で期待した効果が得られなければ、さらに落ち込み、自信をなくす負の連鎖に陥る」と危惧している。

 

 レビトラを製造販売するバイエル薬品の井上智子偽薬対策担当部長は「健康被害の危険性はもとより、偽薬品の販売利益は反社会的組織の資金源となっている可能性もある。確実に、安心してED治療していくためにも医療機関を受診してほしい」と訴えている。


[ 出典 ] 2017年6月6日 SankeiBiz,サンケイビズによる

 


イオン飲料は栄養満点?

 暑くなってくると、子どもに冷たいものを飲ませる機会が増えますね。近年、イオン飲料は栄養豊富だとか、健康に良いという誤解をしている人が多いようで、イオン飲料の飲み過ぎによる問題も起こっています。100%ジュースを子どもに飲ませることの是非もアメリカで最近話題になっています。子どもの飲み物についてぜひ知っておいてください。

 

 「イオン飲料」とは、カリウムやナトリウムなどの電解質が入っている飲み物のことです。成分や使い方などによってスポーツ飲料とか経口補水液などと呼ぶこともあります。

 

 虫歯がある子は、ジュースやイオン飲料を飲む習慣があることが多いと、医学雑誌で繰り返し指摘されています。イオン飲料には砂糖が含まれおり、酸性なので、歯のエナメル質が脱灰しやすいのです。

特に、哺乳瓶で飲みながら寝るというのは虫歯の原因になることを覚えておいてください。脱水症状を改善するために飲む経口補水液も、糖分が含まれているので、飲んだ後に寝る際はうがいや歯磨きが必要です。哺乳瓶がないと寝ないという子には、カフェインの入っていないお茶か水をあげましょう。

 

 また、イオン飲料をたくさん飲むことで、水中毒によるけいれんを起こした例や、ビタミンB1欠乏症となり脚気(かっけ)やウェルニッケ脳症を発症した例も近年報告されています。

日本小児科学会雑誌に報告されたまとめ(奥村彰久ら日児誌121(5), 2017)によると、調査期間5年9ヶ月のうち33例の症例が検討したところ、ビタミンB1欠乏症の発症は2歳未満の子が多く、イオン飲料の多飲は生後12ヶ月以内に始まり、中央値で3.5ヶ月間、1000ml以上の量を毎日飲んでいたということです。その後の経過が判明したお子さん27例中1例が死亡、12例に障害が残りました。どの症例も極端な偏食があったり、離乳食をほとんど食べていなかったりしました。

 

 ここまで深刻な例はなかなかないとは思いますが、日常的に多量のイオン飲料を飲むのはダメです。経口補水液に記載されている一日あたりの摂取の目安量は、乳児は体重1kgあたり30-50ml、幼児が300-600ml、学童から成人で500-1000mlです。1-2歳の子どもの体重は9-12kgくらいなので、治療を目的としないイオン飲料は1日に500ml以下にしましょう。

 

 

 年長児から成人に近い体格の子でも、イオン飲料や清涼飲料水を大量に飲むことで、「ペットボトル症候群」と呼ばれる急性の糖尿病を起こすことが知られています。そして、経口補水液は塩分が多いので、治療としてではなく日常的に飲むことで塩分の過剰摂取の原因になることがあります。

 

 

 こうしたことの背景には、保護者や子ども自身がイオン飲料に対して、いいイメージをもっていることがあるでしょう。イオン飲料は栄養が豊富であるとか、ビタミンが含まれていると思っている保護者がいるというアンケート結果があります(日児誌 同)。でも、成分表を見ると、入っているものは水、糖類、電解質、クエン酸、香料であり、栄養が豊富でもビタミンは添加されてもいません。

 

 

 Twitterで、保健師や看護師に「イオン飲料さえ飲んでいれば大丈夫だから」と乳児健診で言われたという人がいました。ビタミンB1を3週間摂っていないと欠乏症になることが分かっています。日常的にイオン飲料を飲むだけでは、ビタミンB1以外の栄養素も必ず欠乏します。その保健師や看護師がどのように話したのか分かりませんが、保護者の人がどこかを誤解してしまったのではないでしょうか。外来でもイオン飲料を飲むことを勧めることがありますが、医師たちも丁寧に説明しないと誤解されかねません。

 

 

 経口補水液が推奨されるのは、胃腸炎や熱中症のときで、脱水対策にとても効果があります。その際には、体液の成分に近くて吸収されやすい「経口補水液」や「ORS」と書いてあるものを使いましょう。大人用のスポーツ飲料など普通のイオン飲料は、治療効果が高くありません。

 そして、急速に水と電解質、糖質が必要でないときは、経口補水液を日常的に飲む必要はありません。お腹を壊しておらず、風邪で咳と鼻水があるというときは、水やカフェインの入っていないお茶で構いません。お腹を壊していても1-2回程度の嘔吐や下痢なら、普通の水分でいいのです。ただ、妊娠中でつわりがひどく特定のイオン飲料しか飲めないとか、発達障害に伴う極度の偏食でそれしか飲めないという際には、主治医と相談しましょう。点滴やサプリメント、代替食などの方法があるでしょう。

 

 

 同様に100%の果汁でできたジュースも注意が必要です。アメリカ小児科学会は、2001年と2006年に生後6ヶ月未満の子どもには、肥満や虫歯の観点から100%ジュースを飲ませるべきではないと表明しました。一番新しい勧告では、「1歳未満の子どもに推奨しない」とより厳しい内容になりました。

 

 

 100%と聞くと、健康的なイメージが浮かぶかもしれませんが、ジュースの栄養は、果物そのものより劣ります。ジュースでは食物繊維は摂れないし、低温殺菌されていない製品は、子どもにとってよくありません。お腹が張ったり、お腹が痛くなったりすることがあります。

 

 

 ニューヨーク・タイムズによると、アメリカでも保護者は子どもに100%果汁のジュースを与えることは必要だ、と思っている人がいるようですが、専門家に否定されています。糖分とカロリーの面で、100%ジュースは果物よりも清涼飲料水に似ています。子どもにとって、清涼飲料水は危険ではないけれど必要なものではありませんね。100%ジュースはおいしいので、飲みすぎて食事が減る危険性があるし、他の清涼飲料水に移行していく入口になることもあります。アメリカ小児科学会は100%ジュースの一日最大摂取量を1−3歳は4オンス(118ml)、4−6歳は4−6オンス(118−177ml)、7歳以上は(236ml)と言っているので、参考にしましょう。

 

[ 出典 ] 2017年5月29日 朝日新聞デジタルによる

 

 


紫外線にご用心

(1)まず日焼け予防

 心地よい季節。この時期やってしまうのが「うっかり日焼け」だ。5月はもう紫外線が強いが、対策を忘れがち。シミやシワの原因になり、日焼けを繰り返すと皮膚がんの危険性も高まる。


 ひふのクリニック人形町(東京都中央区)院長の上出良一さんによると、紫外線で皮膚のDNAがダメージを受けることで日焼けをする。普通は、ダメージは修復され、その際、炎症が起こるため、紫外線を浴びて少しすると赤くなり、ヒリヒリと痛む。


 赤い日焼けは2、3日で治まり、その後、黒色色素のメラニンが多く作られ、黒く日焼けした状態が数週間から数か月間続く。何度もひどく日焼けしたり、長年日光を浴び続けたりして大きなダメージが繰り返されると、皮膚がんの原因になる。


 水ぶくれができるほどの日焼けなら、やけどと似た状態なので皮膚科を受診した方がいい。


 受診前に、炎症を抑えて悪化させないこと。日焼け部分をなるべく早く、冷たいタオルなどで冷やす。市販の消炎鎮痛剤を服用すると、赤みや痛みも和らぐという。


 それでも治まらない時は、皮膚科でステロイドなどを処方してもらう。上出さんは「浴びた紫外線を、なかったことにはできない。日焼け予防が最も大切」と話す。


 人体に欠かせないビタミンDの生成のため、以前は日光浴が推奨された。今は、一般的な日焼け対策をした後でも十分な紫外線を受けられていると考えられている。


(2)顔の日焼け止め、優しく塗る

 日焼け止めは年齢によって塗り方にコツがある。


 資生堂の調査で、年齢を重ねるほど塗る力が強く、指先で細かく塗る傾向があることがわかった。同社の中山三佳さんは「肌のハリがなくなってくると、塗り広げる時に皮膚が波打って、シワになりやすい所に、塗りムラができる」と話す。


 顔に塗る時は、若い人ならポイントを額、鼻、両頬、顎の5点に置く。50歳代頃からは、両えらの部分も加え、7点に置く。広い所から大きく、優しく延ばし、その後、小鼻や生え際なども押さえ、最後に顔を手で覆うように、フェースラインに沿って下ろすと、ムラなく塗れる。顔も体も、2〜3時間に1度、塗り直すといい。


 日焼け止めのベタベタ感が苦手な人もいるが、最近はサラサラタイプやスプレータイプ、敏感肌の人や赤ちゃんにも使えるタイプもある。肌をきれいに見せたり、美白成分が入っていたりするものも。好みに応じて選べる。


 皮膚疾患がある場合は、皮膚科に相談して使うこと。ひふのクリニック人形町(東京都中央区)院長の上出良一さんは「疾患があっても紫外線対策は必要」と話す。保湿剤や塗り薬の上から日焼け止めを塗るよう勧めることもある。


 最近の日焼け止めの多くはボディーソープで洗い流せるが、落とせていないように感じ、こすりすぎることがある。一度、肌を十分にぬらし、ボディーソープを直接、肌になじませた後、スポンジなどにボディーソープを泡立ててから洗う。肌に負担もなく、しっかりと落とせるという。


(3)目の保護も忘れない

 紫外線の影響は肌だけではない。見落としやすいのは目だ。


 はしだ眼科クリニック(東京都品川区)の院長、橋田節子さんは、子どもの頃から対策が必要だと指摘する。日本では子どもがサングラスをかける習慣はなく、学校の運動会も、紫外線が強くなる5月が多い。


 長時間、強い紫外線に当たると、角膜(黒目)に炎症が起こり、目が痛くなったり、充血したりすることがある。この場合は眼科を受診する。


 若い人でも紫外線を浴びる機会が多いと、「翼状片(よくじょうへん)になりやすい。白目が繰り返し傷つき、白目の下の細胞が異常に増えて黒目部分に入り込んでくる疾患だ。瞳孔部分に白目がかかると視力が低下する。手術が必要になるが、悪化した場合は、視力障害が残ることもある。再発することも多い。


 眼球の水晶体が濁る白内障の主な原因は老化と言われるが、紫外線量が多い地域で患者が多い。視界の中央がゆがんだり、黒く欠けたりする 加齢黄斑変性かれいおうはんへんせいも、紫外線が原因の一つと言われる。


 橋田さんは「視力がいい人ほど、紫外線から無防備になりがち」と懸念する。裸眼視力が悪い人は、メガネをかけることで紫外線をある程度防げるが、視力のいい人は、裸眼でいることが多い。


 コンタクトレンズの使用者も注意が必要だ。コンタクトが原因で目が乾燥することが多く、紫外線の影響を受けやすい。


 日傘や、サングラスを装着するなどで、反射する日光からも目を守りたい。(鈴木希)


[ 出典 ] 2017年5月29日 yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)による


JUGEMテーマ:紫外線対策



運動後に乳製品摂取で生活習慣病の改善・予防の可能性

運動をしたあとにチーズやヨーグルトなどの乳製品を摂取すると、運動だけを行うより筋力が増加し、生活習慣病の改善や予防にもつながる可能性があるという研究結果を信州大学の研究グループがまとめました。

 

研究を行ったのは信州大学の能勢博教授の研究グループです。

グループでは、速歩き=速歩とゆっくりとした歩きを3分ごとに交互に行う、「インターバル速歩」という運動を続けている女性37人を3つのグループに分け、運動の直後に乳製品を摂取することで体にどのような効果が現れるか調べました。

 

その結果、「インターバル速歩」のあと、チーズ1個とカップのヨーグルト2個を摂取したグループでは、5か月後の筋力が何も摂取しなかったグループがほとんど変わらなかったのに対し平均で8%増加しました。
また、このグループでは、生活習慣病につながる慢性の炎症反応を引き起こすNFKB1と2という2つの遺伝子の働きが、それぞれ平均で29%と44%抑えられていました。
能勢教授は「安くて誰にでも手に入る乳製品を運動のあとに多めに摂取すれば、生活習慣病の症状を改善したり予防したりできると考えられる」と話しています。

[ 出典 ] 2017年5月25日 NHKニュースによる